定期券の分割購入とは
categoty:定期券代の節約術 - 上級編 | Posted by: | 更新日:2020年9月27日 公開日:2012年12月24日 |
定期券の分割購入とは、A駅からC駅までの定期券ルートをA駅からB駅までの定期券とB駅からC駅までの定期券に分けて、定期券を購入する方法です。
一つのルートを二つの定期券に分割して購入すると定期券代が安くなるケースも?!
但し、分割購入で定期代が安くなるのは、JR線の通勤定期代のみだけになります。
なぜ、一つの通勤ルートを2つの定期券で購入すると定期券が安くなるのか?
不思議ですよね。それは、JR線の通勤定期代の料金体系に関係しています。
地域により1km当たりの運賃が異なる
JR線は、利用する駅間の距離数に1km当たりの運賃を掛けて求めます。
1ケ月の通勤定期代=A駅~C駅までの距離数×1km当たりの運賃
(1km未満は切上)
この1km当たりの運賃料金が、実はいろいろと存在しているんです。え~と思われるかもしれませんが、よく聞くとわかるとおもいます。
赤字路線と大都市圏の電車代は、違いますよね。それは、その地域で適用となる1km当たりの運賃単価が異なるからなんです。大都市圏内でも、山手線と少し離れた周辺路線では、1km当たりの運賃単価は異なります。
通常の1Km当たりの運賃単価が異なるので、当然通勤定期代も異なります。
通勤定期券代の運賃計算テーブルの特殊性
ここからが、通勤定期代の分割購入のポイントです。
通勤定期代は、通称「通勤定期代テーブル」と呼ばれる通勤運賃表によって、計算されています。
この通勤定期代テーブルが、3~5km単位で定期代が変化するような形になっているんです。定期代が階段状に上がっていくような金額設定になっているんですね。
つまり、定期代が1km刻みではなく、3~5Kmの間にある駅では、同じ定期代になるということです。時刻表の後ろにある通勤定期代の料金表を見てもらうとよく分かると思います。
そして、この「通勤定期代テーブル」は、30Kmを境にして、定期代の刻みが変化します。また、30Km未満の距離でも26Kmの料金が微妙に異なります。
一定に料金が上がっていくのではないんですね。ここが分割購入すると定期代が安くなる理由なんです。
定期代の分割購入のポイント
- 通勤定期代テーブルの運賃の上がる直前に駅がくるように、定期券を分割して購入する
- 料金が変化する26Kmで分割する
分割購入で安くなるかは、それぞれのケースで異なるので、一概に分割購入が定期券代の節約にならない場合もあります。
定期券の分割購入のデメリットもありますので注意してくださいね。